iMac 27" mid 2017 のFusionDriveの速度について

はじめに

 自宅で使用している iMac 27" mid 2017FusionDriveの速度等について、気になったので、確認をしてみました。
 また、併せて自宅にある様々なマシンのディスクアクセス速度も確認・比較してみました。
 なお、iMacFusionDrive は、128GB SSDPCIe3.0 4レーン接続、Samsung 128GB SM0128L) + 2TB HDD(SATA3、 Seagate 3.5インチ2TB Barracuda 7200.14)で構成されています。

 まずは、このドライブの速度の測定を行います。  測定に使用したソフトウェアは、「AmorphousDiskMark」と「Blackmagic Disk Speed Test」になります。
AmorphousDiskMark」は、Windowsの「CrystalDiskMark」の作者の許可を得て、GUIをまねしたソフトになります。Windows機の測定結果も掲載するので、このソフトでの測定を基本とします。

<測定内容>

※測定結果 MB/s(毎秒 1,000,000 バイト)
※テストファイルサイズ 500MiB(500 * 1,048,576 バイト)
※テスト回数 1回、ウイルス対策ソフト稼働、他のソフトウェアは極力終了
 (日常常時使用するものは、そのまま)
 起動または再起動後、CPU利用率が5%以下になるのを待ってテスト実施

測定結果

 レビュー・感想。 iMac 新型 2017、27インチ 5K。CPU、SSDの速度。メモリ増設方法。良いところ、イマイチなところ。スペック・仕様ビジョンミッション成長ブログ)  では、「Blackmagic Disk Speed Test」を使用したSSDモデルの測定結果が掲載されており、WRITE 2072MB/S、READ 2385MB/Sとなっています。(FusionDriveの速度についても書かれています)
 FusionDrive搭載の私のマシンでは、WRITE 710MB/S、READ 2427MB/Sとなりました。WRITEの結果が、SSDモデルに比べて高くはないようです。 前述のブログでも書かれている通りの速度となりました。

 「AmorphousDiskMark」でも、Seq QD32では、同様の速度・傾向が見られました。
 なお、OSやアプリケーションの起動には、Seq QD32やSeqのREADが早ければその速度を実感できます。
 私のiMac 27" mid 2017は、日常の使用においては十分に高速であるということが確認できました。

その他の測定結果(参考)


MacbookPro 2013 SSDモデル

 日常使用していて十分に高速であると思っていたモデルです。
今回のiMac 27" mid 2017と比較をすると随分とディスクの転送速度が低く感じます・・・

MacbookPro mid 2009 SSD換装済み

 すでに一線を退かせたマシンですが、内臓のHDDをSSDに換装したので、macOSを動かすうえでは十分に高速です。
 ほかのマシンが埋まっているときたまに使用をしてきましたが、iMac 27" mid 2017が来たので本当に引退させようかと考えています。

Mac mini mid 2010 HDD

 本ホームページをサービスしている仮想マシンが稼働しているマシンです。リビングのテレビやアンプにに接続もされ、音楽再生・動画視聴等にも活用されているマシンです。
 さすがにHDDでは、ディスクの転送速度が遅いようで、iMac 27" mid 2017より二桁低い数字になっています。
とはいえ、電源を入れっぱなしですので、起動が遅くとも問題はありません。仮想マシンも連続起動ですのでこちらもあまりディスクの速度は関係なし…

 新しいMac miniが出るようであれば、今後の継続利用のことも考えて行進はしたいと考えてはいます。
WindowsXP SP3
Mac mini mid 2010 HDD上の仮想マシン

 完全に古い世代のアプリケーション用の環境ですが、測定に使用する「CrystalDiskMark 5.2.2」が問題なく稼働をしたので、結果を掲載しておきます。
実マシンのHDD上に単一ファイルとして仮想ディスクが保存されているせいでしょうか、実機であるMac mini mid 2010よりも良い数字が出ています。
Windows10 Creators Update
MacbookPro 2013 SSDモデルのBootcamp

 MacbookPro 2013よりも、4K Q32T1の性能が良いようです。
WindowsOSとmacOSで何か違いがあるのでしょうか?NASへのアクセスなどでもWindowsOSのほうが明らかに速いですし…
Windows10 Creators Update
iMac 27" mid 2017 FusionDrive 上の仮想マシン

 下に以前使用していた自作三号機の測定結果を載せていますが、仮想マシンでありながら、実機を超える値をたたき出しています。
どおりで快適に使用できるはずです。
 グラフィクス性能こそ実機を下回りますが、こちらの通りCPU等も良い値となっています。(CPUは2スレッド、8GBのメモリ割り当てにもかかわらず…)
Windows7 SP1
Core i7 2600 SSD(2011)の自作三号機

 2017年6月中旬まで使用をしてきたマシンですときに不満なく使用をしていましたので、そんなに性能は悪くはないマシンです。
 ただし2011年初頭のマシンなので、IF等は古く、限界近い性能です。
SATA3では、600MB/sが仕様上の上限です。
iMac 27" mid 2017のように2993MB/sなんてどう逆立ちをしても出すことはできません。
iMac 27" mid 2017 から、有線LAN(1Gbps)接続のNASをターゲットに測定

 まったくの参考値です。NASからの読み出しは、74MB/sは出ているので、普段不便は感じません。
(参考追記:2018.11.17)

Windows10 Creators Update
iMac 27" mid 2017 USB3.0外付けSSD 上の仮想マシン

 ETS2というゲームを行うために、3つ上の仮想マシンとは別にUSB3.0接続の256MBのSSD上に作成したWindows10です。
 使用をしているSSDは、6年前の「ASX900S3-256GM-C」ですが、内蔵のSATA3に接続をすれば、400MB/s以上は出せる性能を持っています。
 外付けUSB3.0ケースが安物のせいでしょう…
それでもHDDよりはずいぶんと速いので実用上の問題はありませんが…

最後に

 自宅のiMac 27" mid 2017のディスクの使用状況を確認してみます。
 ディスクの使用容量は 130GBほどで、大雑把に、OS 20GB、アプリケーション 20GB、仮想マシン 50GB、iOSのBackup 64GB、その他書類 5GB程度となっています。
 頻繁に使用して、体感速度に影響をあたえる、OS+アプリ+仮想マシンの合計では90GB程度で、SSD の容量である128GBを超えていません。
  OSや日常使用するアプリケーションは、FusionDriveSSD領域に保存をされているようで、その速度の恩恵を受けており、十分快適に使用出来ています。

 HDDの2TBはほぼ使われていないということになります。写真や書類も、NASに保存しているので、この2TB HDDには今後も大きな容量を長期にわたって使用することは想定されていません。
 なぜ、256GBのSSDを搭載した構成にしなかったのかと言えば、CPUを優先して選択した結果、CTO構成で256GBのSSDが選べな かったからというほかありません。他のマシンの使用実績からすると、128GBで十分単一のOSを稼働出来、256GBで2つのOSを稼働させて余裕があ ることは分かってはいたのですが・・・

※iTunesのファイル保存先については、NASのフォルダーを変更して指定をしています。
 しかし、保存先がNASであるために、ログイン項目で、あらかじめ、NASのフォルダーをマウントしておき、確実にNASにファイルが使用されるようしています。
※iOSデバイスのバックアップの保存先については、itunesでは変更ができません。
 Macintosh HD/Users/(ユーザ名)/Library/Application\ Support/MobileSync/Backup が固定で指定をされています。
 変更をする場合、「ln」コマンドを使用してシンボリックリンクを指定してする必要があります。また、ログイン項目で、あらかじめ、NASのフォルダーをマウントしておき、確実にNASにファイルが使用されるようしています。

 最後にそのほかの測定結果について
 Mac mini mid 2010が、HDDとはいえ、ディスクの転送速度が遅すぎるようです。SSDへの換装等を考えたほうが良さそうです。 実際に使用をしていてこの結果に表れているほど遅いとは感じてはいないのですが・・・
 新しいMac miniが出たら更新でもしましょうか…

<参考>

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最終更新日:2018/11/17 22:00:00作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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