《PhotoStitch》
パノラマ写真作成ソフト
パノラマ写真とは
パノラマ写真とは一般的には、普通の写真よりも横長で、そのイメージは、下の写真のようなものです。
山岳展望や、広場、建物など一度に見ることの出来ないものを1枚の写真にしてしまうものです。
この写真の例では、普通のカメラで撮影した場合、幅にして半分ぐらいの範囲しか写らないと思います。
パノラマ写真については、「パノラマブティック・ライト」の紹介ページを参照してください。
以前は、専用のカメラや三脚(雲台)を使用しないと綺麗なパノラマ写真を作ることが出来ませんでしたが、パソコン上でデジタル画像処理ができるようになると、歪みや、色味、明るさを調整して、上手く重ね合わせてという作業を行うことで、専用のカメラを使用したかのような写真を作ることも可能となりました。
そうは言っても、手作業でそれらの作業をすると結構大変な作業となります。
普段はあまり気が付かないかも知れませんが、写真は四角いものが四角くは写っていないのです。正方形が樽のように真ん中が太く写ったり、水平に撮ったつもりが、右に傾いていたりと・・・・・これらの修正ははっきり言です。
そこで、登場するのが「パノラマ作成ソフト」です。
これらの作業をほぼ自動で処理してくれます。
PhotoStitchとは
今回紹介するのは、Canonの「PhotoStitch Version 3.1」です。
実はこのソフトは単体では市販していません。
以前は単体でも販売していたようですが、今では、Canonのデジタルカメラの接続キットを購入しないと入手できません。
そして、最近は接続キットまでカメラに同梱されているので、他社のカメラを使っていると入手はなお難しくなってきています。
私は「PK400」というIXY用の接続キットを7,500円で購入しました。S20用の「PK310」でも構わないようです。
(私は、SANYOのDSC550のユーザーです…DSC560からはPanoramaButiqというパノラマ作成ソフトがついているのですが…)
(富士写真フィルムの FinePix S602 も新規購入しました)
パノラマ写真を作成するソフトやその機能を持ったフォトレタッチソフトも増えてきていますので、自分の気に入ったものを探してみてはいかがでしょうか?
私自身このソフトは4本目のソフトです・・・
使い方
- 使い方はとても簡単です。
起動すると、作成モードと閲覧・印刷モードを選択する画面がでます。
パノラマ写真を作成する場合には「PhotoStitch」を選択します。
既に撮影済みのパノラマ写真を見る場合には、「Viewer」を選択してください。
- 起動すると右のようなソフトの画面となります。
エクスプローラーやふだんお使いの画像管理ソフトから、ファイルをドロップして指定してもいいですし、「開く」から探して指定しても構いません。
ただし、「開く」から指定する場合、Windows標準のダイアログボックスに小さな「プレビュー」が付くだけですので、目的の写真を探すのが大変だと思います。
写真が並んだら、順番や画像の向きをここで調整してください。ここできちんと並べないと、まったく合成が出来ませんので注意してください。
写真が小さくて見づらい時には、「拡大」ボタンを押して見やすい大きさにしてください。
「回転」ボタンから個別もしくはまとめて回転させることが出来ます。
- 「PhotoStitch」でのパノラマ写真は、横並びだけではなく、縦並びやタイル、360度といったものも、作成することが出来ます。
横並び以外のパノラマ写真を作成する場合、「画像の配置」ボタンから指定することが出来ます。
縦並びは、一枚で収め切れないような背の高いもの(ビルや山とか)を、タイルは、大きな書類をスキャナーで読み込んで一枚の大きな画像ファイルにするとか、大きな建物を一枚に収めたいといったときに使えます。
360度の場合は、一周ぐるりの写真を用意しなければいけないので、さすがに三脚を使用して、しっかり撮影しないといけないのですが、360度分を撮影しておけば、「PhotoStitch」でQuickTimeVR形式となりますが、自由にぐるぐる回して見れるように出来ます。
- パノラマ写真を作る素材と、画像の配置が決定したら、「2.合成」のタブを開いてください。
通常であれば、「開始」ボタンを押すことで、合成が開始され、パノラマ写真がとりあえずレビュー出来ます。
デジタルカメラで撮影した画像には、レンズの焦点距離などの様々な情報が含まれています。
「PhotoStitch」はこの情報を呼んで必要な設定を行うのですが、一部のカメラの情報は読み込むことが出来ません。
その場合、手作業でレンズの焦点距離を設定する必要があります。
また、スキャナーで読み込んだ画像を使う場合にも設定する必要があります。
- 自動で合成してほぼ結果がよければ、「3.保存」に進んで、必要な形式で保存すればおしまいです。
上手く合成が出来ないというときには、手で調整してやることで、上手く合成できることがあります。
「つなぎ目の表示」ボタンで、つなぎ目を表示させて、上手くいっていないつなぎ目を、ダブルクリックしてください。
QuickTimeVRについては以下のURLを参照してください。
QTVR作成講座
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最終更新日:2001.10.23 12:58:05
作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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