徒然なるままに 19年05月04日
Euro Truck Simulator 2 で遊ぶ
はじめに
最近、家に帰ってからの貴重な時間を吸い取っているものに「Euro Trouck Simulator2(ETS2) 」があります。
既に、「Cities: Skylines 」という、都市開発シミュレーション・ゲームで、多くの時間を泥棒されているのですが、さらに追加をして始めてしまいました。
「ETS2 」は、簡単に言うと、トラック運転シミュレーション・ゲームです。
イギリスとヨーロッパ大陸を舞台に、貨物の配送を請け負い、お金を貯めていき、自分のトラック(トラクターヘッド)を購入します。
また、ガレージ(車庫)を拡張・買収して、(自分以外の)ドライバーを雇用して、貨物の配送を請け負い、会社の規模を拡大していくという側面もあります。
基本的には、トラックをひたすら運転するゲームなんですが、2012年に発売されたゲームの割にはグラフィックが綺麗で、風景を眺めながら走るだけでも結構和みます。(前作のETSは2008年発売)
レーシング・ゲームとは違い他者と競い合うということもなく、淡々と運転を楽しむゲームです。
macOS版のデモ版ではまる
さて、なんでこの「ETS2 」に嵌ることになってしまったのかというと、ゲーム配信プラットフォームのsteam で無料のデモ版が公開されていることを、「注目&おすすめ」で、たまたま知ったためです。
「Cities: Skylines 」は、iMac で遊んでいるので、そのままの環境で遊べるという「ETS2 (macOS版)」があるということなので、つい試してしまったのが、運の尽きでした。
27インチの画面に、綺麗に表示されるヨーロッパの街並みや風景。
キーボード操作でもなんとか運転が出来る簡便な操作性。
時間を忘れて没頭してしまいました。
ハンコンが欲しくなる・・・そして泥沼
そうなると、いくらキーボードで運転が出来るとはいえ、細かな操作や世界への没入感に不便や不足を感じてきます。
「ETS2 」を遊び始めて数日後には、「ハンドルコントローラ(ハンコン)」が欲しくなってきました。
過去に遊んだことのある、鉄道運転シミュレータ でも、「ワンハンドル・マスコン 」を買って遊んでいたくらいですので、当然の帰結でしょう。
車の運転には、「ハンドル」が必要です!
いろいろと調べてみると「ハンコン」は意外に重いらしいということがわかってきました。
また、お値段もそれなりにするようです。
安いもので1.3万円から、高級・高機能なものでは10万円以上・・・
「ハンコン」が欲しいとはいえ、このあとどのくらいはまっていられるのかは???
様々な検討をした結果、「Thrustmaster T150 PRO Force Feedback Racing Wheel for PlayStation 4/PlayStation
3 」を購入することにしました。
一般的には、「Logitech G29 」を買うんだと思いますが…「T150 Force Feedback Racing Wheel for PS4/PS3」ではなく、、金属の3ペダルのペダルユニットが付属した、「Thrustmaster T150 PRO Force Feedback Racing Wheel for PS4/PS3 」が、新品が3万円台だったのでこちらにしました。
「Thrustmaster T150 PRO 」のスペックは以下の通りです。と思ったのですが、「Thrustmaster T150 Force Feedback レビュー 」に、詳しい解説があるので、こちらを見てください。
ローエンド・本機・ハイエンドの比較もされています。
レビューと違うのは、写真の通り、3ペダルであることです。
さて、ハンコンを導入するにあたり解決しなければいけない問題がありました。
「Logitech G29 」であれば、macOSでも「ETS2 」「ATS」をハンコンで楽しめます。一応。(対応ゲーム一覧 に載っています。)
が、「Thrustmaster T150 PRO 」では、macOSでは「ETS2 」「ATS」をハンコンでは楽しむことが出来ません。
我が家には、私が使えるWindows機がないので、iMac で、Windowsを動かす必要があります。
bootcamp で、Windowsを動かし、その上で「ETS2 」を遊ぶのが一番問題がありません。普通のWindows機とまったく同様に遊ぶことが出来るはずです。
わたしのiMac には、VMwareFusionを導入済みで、この仮想環境上のWindowsで「ETS2 」が動けば楽で良いのですが、VMwareFusionは「DirectX」周りの出来が良くなく実用的な速度では動きませんでした。
そこで別の仮想化ソフトであるPallarels Desktopの試用版で試してみたところ、「ETS2 」が問題なく動くので、こちらで「ETS2 」遊ぶこととしました。
Windowsは、「ETS2 」以外で使用している理由があり、VMwareFusionからライセンスを動かすことが出来ないので、「ETS2 」のために追加購入をしました。(本当は別の理由もありますが…)
追加出費となるのですが、まぁ、日常の環境と(「ETS2 」の)ゲーム環境を切り離せたので、良しとします。
仮想マシンでは、ファイルそのものをバックアップしたり、スナップショット機能を使ったりすることで、「ETS2 」等のベータ等を自由に試すことが出来るようになりましたので…(bootcamでは、バックアップソフトを入れないと同様なことを手軽にはできませんね)
VIDEO
最後まで見ると、iMac の仮想環境で動いていることが確認できます。
仮想マシンは、おおむね下記のような仕様で動いています。
仮想マシン(割り当て)
iMac(実機)
備考
CPU
4(スレッド)
4コア8スレッド
メインメモリ
8192MB
40GB
ディスク容量
240GB on SSD(自動拡張)
2TB FusionDrive
USB3.1 10Gbpsで接続
グラフィックメモリ
メインメモリから自動割り当て(Max 2GB)
AMD Radeon Pro 580(8GB)
解像度
1,920 x 1,080 でプレイ
27インチ 5,120 x 2,880
24インチ 1,920 x 1,200
DirectX
DX9(ソフト上はDX10まで)
-
ETS2 1.35EBは、DX11
<参考>
Driving Force GTをMacで使ってみた
MacでG29、受難
<追記>
仮想マシンでしばらく動かしていたのですが、結局、bootcamp 環境で遊んでいます。
仮想マシンではやはり、FPSが充分に出ないのが問題でした。FulHD(1,920 x 1,080)であれば問題はないのですが、せっかく高解像のディスプレイがあるのだからということで、2560*1440
60fsp で遊んでいます。
さらなる楽しみ
「ETS2 」は、最近のゲームらしく、DLCと呼ばれるダウンロードコンテンツ等を追加して行くことが出来ます。
素のゲームの状態を「バニラ」と呼ぶようで、それにDLCやMODをトッピング(追加)して楽しむことが出来ます。
また、オンライン機能もいくつかあり、それらを利用、参加することでさらに違った遊び方をすることもできます。
DLC
公式のマップ・トラック・塗装やアクセサリの追加のことを、DLCと称します。
steam で購入またはものによって無料で入手することが出来ます。
地図の追加では、記事執筆時点では「Going East! (ポーランド・チェコ・スロバキア・ハンガリー等の東欧))」、「Scandinavia (デンマーク・ノルウェー・スウェーデンの北欧)」、「Vive la France! (南フランス)」、「Italia (イタリア)」、「Beyond the Baltic Sea (フィンランド・ロシア・エストニア・ラトビア・リトアニアのバルト海沿岸諸国)」がDLCとして販売されており、イギリス・フランス・ドイツ等を中心としたエリアにさらに追加されます。新しい会社や荷物の追加等も行われます。
また、「High Power Cargo (重量貨物)」や「Heavy Cargo (超重量貨物)」、「Special Transport (超重量貨物・特殊配送)」といった、新しい荷物・トレーラーを追加するDLCもあり、特に「Special Transport (超重量貨物・特殊配送)」は、先導車付きの配送を楽しむことが出来るなどの面白いですよ。
そのほかには、キャビンやトラクターのアクセサリや、ペイントトレーラーを追加するものがあります。
steam では、正月・バレンタイン・春節・イースター・GW・ハロウィンクリスマス等にセールを行うことがあります。
特にすぐに欲しいDLC以外はセールを待つとお安く入手することが出来ます。
MOD
公式のDLCだけではなく、個人が作成した「MOD」と呼ばれるファイルを、「ETS2 」に導入をして、ゲーム機能の改善やチート、トラックやトレーラー・車種の追加、アクセサリやペイントの追加、地図の拡大等の様々なことを行うこともできます。
ただし、公式ではないので、導入が難しかったり、特定の組み合わせでないと動かない・動くなどがあります。
簡単に導入をするのであれば、steam のworkshopに登録されているものを使用すれば大きな問題なく使用できるものが多いです。とは、いうもののMODの導入は「自己責任」。プロファイルを分けるなどの対策やバックアップ等はしっかりととっておきましょう。
MODの大半は、steam のworkshopには登録されていません。
下記のようなサイトで探すと効率が良いかと思います。
ただし、「ETS2 」は、日本語だけのソフトではありません。開発元のSCS Softwareはチェコに本拠を置く会社です。
そして、ユーザーは欧州を中心に全世界にいます。
下記のサイト・フォーラムではほぼ日本語は使われおりません。英語もしくはヨーロッパ系の言語になります。
google先生の翻訳を頼ったり、日本の先人がわざわざ時間をかけて書いてくれた解説を探して、原典と確認しつつ導入を図ってみてください。
MODと共に配布または、配布元に掲載されている「readme」や「intoroduction」「Install」といったファイルやセクションには、必ず目を通してください。重要なことが書かれています。
特に、「ProMOD 」「EAA 」「GrandUTOPIA 」「ProjectJapan 」等の新規の地図系の有名DLCは、苦労していれるべきものだと思います。
VersionUp
「ETS2 」は、ゲームの基本となるエンジンをたまにVersionUp しています。
執筆時点では、「1.34」が公式バージョンですが、ベータ版として「1.35 Experimental
Beta」がリリースされています。
色々な機能追加やゲーム性の向上が図られています。今回の「1.35EB」の最大のポイントは、Direct11での実装でしょうか。
対応のグラフィックボードを使用していれば、負荷の低減やフレームレートの向上、描画性能の向上を図ることが出来ます。
(私は、Mac上の仮想マシンの対応がDirectX10.1までなので恩恵を受けられませんが…)
このVersionUpは、ゲームの基本的な部分の変更となるので、MODが動かなくなることが良くあります。
MODの作者が対応を図るか、ユーザーの誰かが必要なファイルのカ書き換えを発見し公表しなければ、そのMODは利用できなくなります。(どうしても特定のMODを利用したい場合には、steam のVersion指定(固定)機能を使用します。)
World of Trucks
World of Trucks (SCS Software提供)は、本来シングルプレーの「ETS2 」にオンラインの要素を持ち込みます。
「外部契約」と呼ばれる契約を、WoT に登録することで行うことが出来るようになります。
完了した仕事の件数、運んだ重量、走行距離などが記録され、ユーザー間で閲覧をすることが出来るようになります。
また、不定期にイベントが開催されます。一定の目標が示されるので、後述のマルチプレイと併せて、各ユーザーが協力をしたり、たまには邪魔をしたりといった様子がうかがえます。
TRUCKERS MP
TruckersMP に登録をして、クライアント用プログラムを自分のパソコンにインストールすることで、マルチプレイを楽しむことが出来るようになります。(SCS
Softwareとは別運営です。steam のアカウントがないと登録できません。)
マップは、バニラとDLCマップの範囲が対象になります。
MODは原則として使えません。
マルチプレイで遊ぶ場合、周りの車は、普段のシングルプレイの時のAIとは違い、「人間」です。先ほども言いましたが、全世界を対象としたゲーム及びサービスなので、当然いろんな国の人がいます。
チャットや、無線でもいろいろな国言葉が飛び交います。
基本的な単語で良いので、英語を覚えておくと、良いでしょう。(私は、Hello と Sorry と Bye ぐらいしか使っていません。)
現実と同じで、ユーザーが集中する区間・時間は、渋滞や事故が多いです。
あまり変なことをすると、kickやbanされます。ルールを読んで 、遊びましょう。(ルール毎にサーバー分けされています)
このMPでもVersionが関係をしてきます。ゲームエンジンの更新に遅れて、MPクライアントの更新が行われます。
新しいVersionの新機能などで遊ぶか、マルチプレイをとるかの選択を求められます。
steam のVersion固定機能を使うこともできますが、ゲームデータの不整合なども起こるので、プロファイルを分けておきましょう。
ATSを知る
「Euro Trouck Simulator2(ETS2) 」をここまで説明をしてきましたが、「ETS2」を開発した会社が、「American Trouck Simulator2(ATS) 」というものをリリースしています。
基本的には、「ETS2 」と同じように遊ぶソフトです。
現在は西海岸から順次、州が追加されており、最新の状況(2021.03)では、「コロラド州」が追加DLCとして発売されている。 「ETS2 」よりは発売が新しいせいか、ゲームも若干軽くグラフィクスも綺麗である。
ただし、広大な北アメリカ大陸を大型トラックで走行することになるので、「ETS2 」よりも眠くなってしまうのが、難点である。
走行会へ参加する
先ほどの「TruckersMP」 へ登録し、クライアントソフトをインストールすると、Serverに接続をしてマルチプレイを楽しむことが出来ます。
「マルチ(複数人)」でプレイが出来るということで、Youtube動画などで知り合った同好の士が集まり、日時、出発地、目的地などを決めて同時に走行を楽しむことがあります。
これが、「走行会」です。
ゲーム内のチャットやCB(無線機能)でも、情報交換を楽しむことが出来ますが、多くの場合には、Discode 等のビデオ通話・音声通話ソフトを使用して、会話を楽しみながらゲームを進めます。Discode内でのビデオ配信だけで楽しむこともできますが、多くの場合、Youtubeへの同時配信をして、走行会参加メンバーはもとより、参加をしていない一般視聴者も楽しめるようにしていることが、多いようです。
走行会のグループはいくつもあり、それぞれに特徴があります。
配信動画などで確認をして、自分に合った時間・雰囲気の走行会への参加をすることで、より一層、「ETS2/ATS」が楽しめることと思います。
走行動画
最終更新日:2021/03/21 18:30:00 作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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