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徒然なるままに 15年11月17日
Canon EOS 7D mk2 の購入(’15.01.28に購入です)
前回の購入
2009年10月の発売日に購入したEOS 7Dを、1月に買い替えました。
5年ちょっと使ったことになります。シャッター使用回数は撮影枚数からの推定で約6万枚で、よく聞くシャッターユニット交換の目安15万回には遠く及ばないものでした・・・もっと撮影をしたと思ったのですが、案外少なかったようです。
今回のEOS 7Dの更新にあたっては、5D系等のフルサイズ機への移行も除外せずに「機種変更」を検討しましたが、結果的には、前回と同様に APS-C → APS-C間での移行となりました。
検討に時間がかかり、今回はEOS 7Dmk2の発売日には購入はできませんでした。(発売日は’14.10.30で、購入日は'15.01.28です。)
選定・購入理由
今回、EOS 7Dmk2を選択した理由は、以下の通りです。
- AF点の増加
- AF点の範囲拡大
19点から65点へという大幅な測距点増加があったことから、四隅方向に測距点が広がり使いやすくなりました。
多くの撮影時に、AFロックをしなくともよくなりました。
- 測距エリア選択レバー
測距エリア選択レバーがアイカップのそばに設置されたことにより、ファインダを覗いたままで7種類に増えた測距エリアモードを素早く切り替えることができるようになりました。
(シャッターボタン近くの「M-Fn」ボタンでもできますが…、私はこちらが便利です。)
また、測距点の選択を行うマルチコントローラーを押し込むと、AF点が中央にすぐ戻るのも使い易いです。
- インテリジェントビューファインダーIIへの変更
ファインダーから目を離さずに、撮影モード、ホワイトバランス、ドライブモード、AF動作、測光モード、記録形式、フリッカー検知、電子水準器、測光値が表示できるようになりました。
表示させる情報はある程度制限をすることもできるので、自分が必要と思うものを表示させて、煩雑にならないようにしています。
特にファインダー内に表示される電子水準器と測光値の表示が大変便利です。
- ダブルスロット
積極的に使いたいという機能ではありませんでしたが、Wi-Fiで写真を転送することができるFlashAirを試しに入れて使用しています。
また、最近のメモリカードの主流はSDサイズなので、今後の(カードの)移行を考えると必要な機能でしょう。
EOS 7DMk2の選定・購入理由としては、この5点がポイントとなりました。
変更点
選定・購入理由以外のEOS 7DMk2の主な機能変更点は次の通りです。
- 画素数の向上
1800万画素 → 2020万画素
- 連写速度の向上
8コマ/秒 → 10コマ/秒
- ISO感度の上昇
ISO6400 → ISO16000(常用感度)
ISO12800 → ISO51200(拡張感度)
- 画像処理エンジンの変更
デュアルDIGIC4 → デュアルDIGIC6
- AF低照度限界の向上
中央 F2.8対応点で、-3EVという肉眼では合焦することが出来ない暗さでもAFが可能になりました。
- GPS機能を搭載
今まではGPSロガーで記録した情報と、写真のEXIFの時刻を頼りに位置を照合させていましたが、EOS
7DMk2には標準でGPSが搭載されました。(感想は後述)
- HDR
輝度の差の激しい情景を、複数枚のコマからカメラが合成・補正し、記録できるダイナミックレンジ(範囲)内に収まるようにして画像を作成します。
その特性上、CGやアニメのようにコントラストが高い写真ができる傾向があります。
また、動きのある被写体には使用できません。
上手く使うと、輝度差の激しい窓際や夜景での写真が綺麗に仕上がります。
- AF性能
65点すべてがクロス測距対応になったため、より精度の高いAFを使うことができます。
また、-3EVという低照度でのAFも可能となり、夕方から夜間など暗い所での撮影には便利です。
「AIサーボAF III」や「EOS iTR AF」を搭載し、最初に合焦した被写体の色や顔の情報を基に追従することができます。撮影するものの動き特性に合わせて「ケース」を選択することもできます。
- 測距エリア
花の撮影等のマクロ撮影時には「スポット1点AF」を、ディズニーリゾートでのショーの撮影時には、領域拡大AF(9点)か65点自動選択AFを使用します。
「AIサーボAF III」と組み合わせることで、測距点の乗り移りを利用して、自由に構図を変えることが出来ると、キヤノンのホームページに書いてありますが、なかなかうまく使えません・・・
- レンズ光学補正
周辺光量補正、色収差補正、歪曲収差補正を電子的行うことができます。
広角系レンズでは、見事に補正を行ってくれます。
常用しているレンズをキヤノン純正レンズに変えたくなってしまいました…SIGMA 18-125mm F3.8-5.6DC OS HSMは、2008年5月発売の今となっては、いささか旧式なレンズですが…この焦点距離をカバーする高品質のレンズがないこともまた事実です。
- 電子水準器の半押し時表示
インテリジェントビューファインダーIIとなり、ファインダー内に電子水準器が表示されます。
ファインダー内のグリット表示と合わせて、水平を取りやすくなります。
感想
- 電池の持ち
色々と高機能になったせいか、バッテリーパックが「LP-E6N」となり3.6% 容量がUPしたにもかかわらず、ファインダー撮影時の撮影可能枚数が、800枚から670枚へと減少をしています。
予備電池2本と合わせて、計3本を持って撮影に臨みます。
- GPS
アメリカのGPS衛星だけでなく、日本の準天頂衛星みちびき、ロシアのGLONASS衛星に対応し、3つの衛星を捉えることで位置情報が計算されます。より正確な位置情報を記録することが出来ます。
ただし、センサー感度が低いせいか、最初の捕捉に大変時間がかかります。
屋内や移動中ではほぼ捉えることができません。屋外で5〜10分静止している必要があります。
iPhoneのGNSS Viewで衛星の方角を確かめて、そちらの方向に大きく開けている場所で、ペンタプリズム上のGPSアンテナ部をそちらの方向に向けて、捕捉までの時間を短縮するという工夫をしている。
- GPSロガー使用時
電池の消費が大変早くなります。ファインダー撮影時でカタログスペックの670枚はとても撮影できません。
ログの記録間隔を調整することで、電力消費は押さえられます。
GPSをつかむのが早ければ、節電のために積極的に一時的なGPSを「使わない」を選択できるのですが…
- 連写速度
1〜10コマ/秒と連写速度を任意に変えられます。
高速・低速・静音高速のそれぞれで速度を事前に任意に設定できます。
連続撮影枚数は、JPEG(ラージ・ファイン)では、約1090枚まで(実際には、書き出しが追いつく高速カードを使用していればメモリカードの容量まで)
RAW(ラージ・ファイン)では、約31枚までとなります。
- メニュー項目が多すぎ
設定可能な項目が多くなっているので仕方がありませんが、項目が多く、階層も深いものが多いです。
「MyMenu」を活用して、良く設定を変える項目へのアクセスを良くしておくべきでしょう。現在、試行錯誤中です。
「クイック設定ボタン」もうまく活用したいところです・・・
- インデックス表示
100枚表示は大変便利です。表示される画像は小さいのですが、一気に200枚・300枚と前に戻って確認したりすることがあるので・・・
明るいとことでも見やすくなったワイド3.0型・約104万ドット液晶モニターとあわせて写真が探しやすくなりました。
- カメラ内RAW現像が便利
色温度などの条件が難しい時には、とりあえずRAWも撮影しておき、後で自宅のパソコンのDPPで現像処理をしていましたが、カメラ内RAW現像ができるようになったので、空き時間に現像をすることが出来ます。
撮影した時の印象がはっきりと残っているうちに、カメラ本体ですぐに処理ができるので大変に有用なことである。当然、元のRAWも残るので、カメラ内RAW現像の写真が気に入らなければ、自宅のDPPで改めて現像処理することも可能です。
参考リンク
最終更新日:2016/01/26 19:46:31作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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