徒然なるままに 12年04月09日

PRS-650(B) SONY Reader Touch Edition 本体ソフトウェア アップデートプログラム

 SONY Readerは、E-inkを採用した読書専用端末です。
 2012.03.30に二回目の本体ソフトウェア アップデートプログラムが提供されました。

 公式には「Reader向けに配信されるEPUB形式のコミックなどの表示に対応しました。」との説明がホームページに記載されています。
 それ以外にもネット上(主に2ちゃんねる)では、さまざま情報が飛び交っています。以下に主なものを抜粋します。

  1. BBeB(lrf)形式ファイルが使えなくなった
    (自炊本でよく使われていた過去のSONYの電子書籍端末用のファイル形式)
  2. PDF形式で右綴じができるようになった
    (今までPDFでは左綴じのみで、自炊本はページ捲りに違和感があった)
  3. ChainLPのPDF設定の「ページサイズ補正」のSONY Reader対策が、今回のアップデートによる不具合解消によりかえって困ったことになった(画像がぼやけて見えるようになった)
  4. 動作速度(読み込みやページ捲り)が遅くなった
  5. MSやSDカードから読み込んだ場合のみ、動作速度(読み込みやページ捲り)が遅くなった
  6. 1,000頁を超えるようなPDFファイルの、動作速度(読み込みやページ捲り)が遅くなった
  7. いや、動作速度は遅くなっていない 等々

 どちらかというと、今回のアップデートでは、便利になったことよりも、不便になったほうが多いような印象が強いです。
 しかし、EPUB形式のコミックをストアーから購入して読むためには、アップデートが必要なので、04.05に本体ソフトウェア アップデートプログラムを適用しました。

 事前に上記のことが分かっていたので、自炊本で今まで使用していたBBeB(lrf)形式ファイルは、スキャナーで取り込んだものを別途保存しておいたファイルからPDFに変換し直しました。
 しかし、前述の3項目の「ページサイズ補正」に関する問題への対応を忘れて、ボケボケなファイルを一回大量に作ってしまいました。(^^;

(私の考え)


 

<機能比較>

機種 Apple iPad2 Apple iPad
(新しいiPad)
SONY PRS-650 SONY Tablet S1
画面サイズ 9.7型 6型 9.4型
画面解像度 1024*768 2048*1536 800*600 1280*800
画面特徴 マルチタッチ対応
カラー、HD解像度
マルチタッチ対応
カラー、Retina解像度
16階調のグレースケールのE Ink Pearl
コントラストが高く、目が疲れにくい
タッチ対応
マルチタッチ対応
カラー、HD解像度
重量 601g(Wi-Fi) 652g(Wi-Fi) 215g 598g(Wi-Fi)
サイズ 189.7*242.8*8.8mm 158.7*241.2*9.4mm 118.8*168*9.6mm 174.3*241.2*10.1mm
利用時間 10時間 約10000ページの画面書き換え
2週間は充電不要か?
6.2時間(Web閲覧時)
6時間(ビデオ再生時)
内蔵メモリ 16GB / 32GB / 64GB 2GB 16GB / 32GB
外部メディア -
64GBなら不便はない?
SDメモリーカード*1、
メモリスティックDuoメモリカード*1
SDメモリーカード×1
外部との通信・接続 Wi-Fi、3G、30ピンDockコネクタ マイクロUSB Wi-Fi、3G、マイクロUSB
主なメーカー想定の使い方 Web閲覧、ドキュメント参照、ゲーム、映像鑑賞等(?) PCで、SONYストアーから書籍・新聞記事等を購入し、転送 SONYストアーからの書籍・雑誌・新聞記事などの直接購入(3G/Wi-Fiを経由)
(ビデオ配信サービスやPlayStation Store の利用も可能)
主な私の想定の使い方 自炊した書籍を、保存し利用
Web閲覧、メール
(DTCP-IP DLNAは使えない)
自炊した書籍を、(外部メディアに)保存し利用
ChainLPMeTilTranにより適宜最適化
購入した書籍・雑誌を利用
自炊した書籍を、保存し利用
Web閲覧、メール
(DTCP-IP DLNAは4月のVer.UP後対応可能)
対応するフォーマット PDF、ePub2.0、text、zip(jpeg)、
Docuworks等多数
対応形式はソフト追加で自由に追加可
XMDF、ePub 2.1、PDF、text、JPEG、GIF、PNG、BMP、.book、MP3、AAC(非DRM)
(zip(jpeg)に対応して欲しい…)
XMDF、ePub 2.1、PDF、text、.book には、「Reader」ソフトで対応
画像系は「ギャラリー」等で対応
対応形式はソフト追加で自由に追加可能
マーカー・書き込み ソフトによる ブックマーク、自由線、テキスト ブックマーク、ハイライト
(「Reader」ソフト)
辞書 追加可能 英和辞典「ジーニアス英和辞典 第四版」
英英辞典「New Oxford American Dictionary Second Edition」
追加可能
(「Reader」ソフトにはない)
コメント 新しいiPadは、Rtinaディスプレイになったので、電子書籍の閲覧には最適。
iPhone4も使用しているので、多くのソフトが併用できるので便利。
外部メディアが使えて、利用時間が長く、軽いことが選定の理由
将来解像度が高くなり、ePub、XMDF2.0に対応することを希望
SonyReaderで読めるすべてのものに対応可能。
4月のVer.UP後には、DTCP-IP DLNAに対応するので、地デジ番組も閲覧可能。

<参考>

XMDF
シャープの開発した電子書籍フォーマット。
SONYストアーではDRM付きで販売されている。
一部のストアーでは、DRMなしのものも販売されている。SONY Readerで閲覧可能
個人で、XMDF形式の電子書籍を作ることは出来ない。
 
.BOOK
ボイジャー社の開発した電子書籍フォーマット
PC向けの電子書籍で利用され居ることが多い。
エキスパンドブックの後継規格である。
SONY Readerでは第一回の本体ソフトウェアアップデートで対応
 
BBeB(lrf)
SONYの「リブリエ」が採用していた電子書籍フォーマット。
SONY Readerで閲覧可能(第二回の本体ソフトウェア アップデートプログラムで使用不可に)
ChainLPで作成可能であり、私はコミックをSONY Readerで閲覧するために最適化する際に利用している。
 
ePub
米国の電子書籍標準化団体(IDPF)が推進するXMLベースのオープン規格
日本語対応(縦書き、ふり仮名、禁則等)に対応していない。
ePub3.0での日本語対応を目指して作業が進んでいる。
ePub3.0が規格化された際には、SONY Readerで対応することを期待している。

ePub2.1 拡張規格に対応した模様(第二回の本体ソフトウェア アップデートプログラムで使用可能に)
 
zip(jpeg)
PCのコッミクビュワーで採用されていたが、電子ブックリーダーでも使えるものが増えてきている。
ZIP圧縮したJPEG(以下ZIP/JPG)アーカイブ
Kindleが対応しています。iPadはソフト次第。
SONY Readerでは、ChainLPで変換が必要。
 
青空文庫形式
「青空文庫」で採用されている、ふり仮名(ルビ)や入力者注の表現を実現した形式。
挿絵は含まれないが、拡張して挿絵表示や縦書き表示を実現したビュワーもある。挿絵(画像ファイル)と本文を一体として扱えるように、zip形式で圧縮したものも多く使われている。
 

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最終更新日:2012/04/22 15:28:41作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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