SONY Readerは、E-inkを採用した読書専用端末です。2011.02.04に購入しました。
類似の端末としては、amazonのkindle(日本未発売)、AppleのiPad、sharpのGALAPAGOS 等があります。(機能比較は後述)
いつもの通りいろいろと機能比較をして、購入機種を選択しました。
今回の購入目的としては、主に「自炊」したコミックの閲覧、青空文庫等に掲載された掲載の小説を「手軽」に読むことです。
また、本棚に入りきらなくなっている「4コマ」漫画を中心に「自炊」して省スペース化を図っていくことも目的です。
SONY Readerは、本来であればSony 公式ストアである Reader Store から、新刊等を購入して、SONY Readerに転送して読むという、スタイルをとっています。
しかしながら、現状のストアの品揃えやジャンル分け、書籍の見せ方は、まったく使い物にならないレベルです…
そのため私の利用目的としては、先述のように「自炊」が主になり、外部メディアが使えることは必須であると判断して、メモリスティックDuoとmicroSDHCカードが同時に使うことの出来る「PRS-650 SONY Reader Touch Edition」を選択することになりました。
持ち歩きを考えると、同時発売の「PRS-350 SONY Reader Pocket Edition」の方が小さくてよいのですが、「自炊」したコミックの閲覧では少々画面サイズが小さく、セリフが読めなくなってしまいます。
機種 | Apple iPad | Apple iPad2 | sharp GALAPAGOS EB-WX1GJ-B |
SONY PRS-350 | SONY PRS-650 |
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価格 | 54,800円 | 20,000円前後 | 25,000円前後 | ||
画面サイズ | 9.7インチ | 10.8インチ | 5インチ | 6インチ | |
画面解像度 | 1024*768 | 1366*800 | 800*600 | ||
画面特徴 | マルチタッチ対応 カラー、HD解像度 |
マルチタッチ対応 カラー、HD解像度 |
16階調のグレースケールのE Ink Pearl コントラストが高く、目が疲れにくい タッチ対応 |
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重量 | 680g(Wi-Fi) | 601g(Wi-Fi) | 765g | 155g | 215g |
サイズ | 189.7*242.8*13.4mm | 189.7*242.8*8.8mm | 177*286*14.7mm | 104.6*145.4*9.2mm | 118.8*168*9.6mm |
利用時間 | 10時間 | 約10000ページの画面書き換え | |||
内蔵メモリ | 16GB / 32GB / 64GB | - | 2GB | ||
外部メディア | - 64GBなら不便はない? |
microSDカード | - | メモリースティックPROデュオ、SDメモリーカード | |
外部との通信・接続 | Wi-Fi、3G、30ピンDockコネクタ | Wi-Fi、マイクロUSB | マイクロUSB | ||
主なメーカー想定の使い方 | Web閲覧、ドキュメント参照、ゲーム、映像鑑賞等(?) | 新聞・雑誌・本の閲覧(自動配信) | SONYストアーからの書籍・新聞記事などの購入 PCで購入し、転送 |
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主な私の想定の使い方 | 自炊した書籍を、保存し利用 Web閲覧、メール |
自炊した書籍を、外部メディアに保存し利用 Web閲覧、メール |
自炊した書籍を、(外部メディアに)保存し利用 ChainLPやMeTilTranにより適宜最適化(主にBBeB(lrf)化) |
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対応するフォーマット | PDF、ePub2.0、text、zip(jpeg)等多数 | XMDF2.0、PDF、text、青空文庫形式 画像ファイルは要変換 |
XMDF、ePub2.0、PDF、BBeB(lrf)、text、JPEG、GIF、PNG、BMP、.book (ePub(日本語・非規格)や |
XMDF、ePub2.0、PDF、BBeB(lrf)、text、JPEG、GIF、PNG、BMP、.book、MP3、AAC(非DRM) (ePub(日本語・非規格)や |
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マーカー・書き込み | ソフトによる | マーキング | ブックマーク、自由線、テキスト | ||
辞書 | 追加可能 | 明鏡国語辞典MX、ジーニアス英和MX、ジーニアス和英MX | 英和辞典「ジーニアス英和辞典 第四版」 英英辞典「New Oxford American Dictionary Second Edition」 |
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コメント | iPod touchも使用しているので、電子書籍以外の用途が被ること、とにかく重いことが選定外の理由となった | 重いことが選定外の主な理由 閲覧できる形式も中途半端である |
外部メディアが使えて、利用時間が長く、軽いことが選定の理由 将来解像度が高くなり、ePub、XMDF2.0に対応することを希望 |
販売している電子書籍の数がまだまだ少なかったり、紙媒体とほぼ同じ値段だったりして、「購入」したものは少ないのですが、「自炊」は順調に進み、いろいろな本を楽しんでいます。
「青空文庫」収録の書籍を、どこでも快適に読める媒体がようやく出たという感じがします。
どんどん、SONY PRS-650で読める書籍が増えていくことを期待しています…
かなりの冊数(2〜300)を保存して、コレクションや、ブックマークを繰り返していると、ハングアップに遭遇する確率が上がるようです。
たまに、cache.xml を削除して作り直すと、良いようです。
今では、700冊を超えても、ハングアップしていません。
本体でUSB 2.0接続した場合の転送速度と、自作 3号機の内蔵カードリーダー(USB3.0、Class4のmicroSD)経由での転送速度を比べると、3倍近い速度の差があるようです。SONY PRS-650を使い大量の書籍を一度に扱うときには、内蔵カードリーダーを使用したほうが良いようです。
USB接続 : 3.8MB/S
カードリーダー(USB3.0): 10.9MB/S
カードリーダー(USB2.0): 6MB/S(参考値、Class4のmicroSD)
「books」フォルダーに書籍をさらにシリーズや作家ごとに分けて保存をしていますが、このフォルダー構成を、「コレクション」にしてくれる機能またはソフトを希望しています…
(「prs-recollect」というソフトが、望みの機能を持っているようですが、うちの環境ではうまく動きませんでした。)
ホーム画面中段に表示される3冊は、ファイルのタイムスタンプを見て新しいものから順に3冊を表示させているようなので、タイムスタンプをパソコン側で操作したうえで、転送することで固定的に表示させることができます。
メモ用の白紙ページのファイルなどを表示させています。
(’11.05.09追記)
6月下旬に、待望のファームウェアとPC用ソフトウェアの Update がありました。
「.book」形式の対応とのことです。読める電子書籍のフォーマットが広がると言うのは、とりあえずはよいことです。
合わせて講談社が書籍の提供を始め、漫画も購入できるようになったようです。
フォルダーのサポート(出来ればフォルダーは自動的にコレクションになるように)と、テキストファイルの縦書き表示と、フリーズ対策を次回の
Update には期待をします。
(’11.07.19追記)