自宅で住所録や蔵書管理に使っているデータベースソフトは、長らくMicrosoft Access を使用してきました。
しかし、使用しているVersionのAccessは、2011/7/12にMicrosoftの延長サポートが終了したため、セキュリティー対策が今後行われません。
そこでデータベースソフトについては、新しいVersionにするか、他のソフトに移植をするのかを検討することにしました。
データベースの移植できないようならば、Microsoft Access の新しいVersionにすることになります。移植先のデータベースとしては、ファイルメーカー社のFileMaker Proとします。(理由は後述)
「蔵書管理」については、MS-DOS上で動くアルゴ社のASKAという、カード型データベースで使用していたものを移植・改良しただけなので、リレーショナル機能などはほとんど使っておらず、CSV形式にしたデータを、いくつかインポートしてしてリレーショナルを修正すれば移植ができます。
「住所録」に関しては、ASKAから移植する際に、年賀状や贈答品の管理、電子メールや携帯番号、その他の覚え等を記録できるように大幅に手を入れて改良したため、結構、新データベースへの移植には手がかかりそうです。
その他のいくつかのデータベースは、1行 1データの形式なのでいくらでも移植は可能です。
実は「住所録」の移植が面倒で、実は2年前に一度新データベースへの移行を諦めています。
しかし、今回は(1)セキュリティー対策上、新Version or 新データベースへ移行しなければいけないという理由があること、(2)iPod
touch でFileMaker Proのデータベースを扱うことの出来る「FileMaker Go」がなかなか秀逸であり、1万件程度のデータであれば、検索(抽出)・ソートが十分に実用的な速度で動くことが確認できたこと、そして、(3)Microsoft Access のVBAやレポート等のメンテナンスが面倒になったことから、本格的に乗り換えを検討してます。
幸いFileMaker Proには、30日間の試用期間を持つ体験版があり、それを用いてデータベースの移植を試みます。
「蔵書管理」については、2年前に大枠出来ているのでデータの更新と、「FileMaker Go」用のフォームの作成のみで数日で完了しました。
その他のいくつかのデータベースについても、FileMaker Prorの分かりやすいインターフェイスと生産性の高さから1日で移植を完了。
テスト運用して問題点を洗い出し、手直しをすればよいと思われます。
「住所録」については、本日から移植作業を始めますが、うまくリレーショナルの関係を維持したままデータを移行できるかどうかがポイントです。
画面周りについては、同じようにフォームを設計・作成することができることまでは確認してます…
移植できなければ、「住所録」のみMicrosoft Accessのままということもあるかもしれません。が、(3)で前述のとおり、Microsoft Accessは私にとっては生産性が高くない(分かりづらい)ので、ちょっとしたメンテナンスにも手がかかります。ここで一気にMicrosoft Accessとは手を切りたいものです・・・
FileMaker Proに移行を考える理由の一つには、「インスタントWeb公開」機能の存在があげられます。
同時に5ユーザーまではWebブラウザを通じてデータベースを利用することが出来るため、自宅Serverで稼働させておけば、Windows7のデスクトップやMacBook Pro、iPod touchから自由にデータベースを利用することができます。
特に蔵書整理をするときに、MacBook Pro、iPod touchを持って本棚の前や近くで作業を出来るのは大きな魅力です。
第二には、FileMaker GoをiPod touchに導入することで、データベースの複製を持ち歩くことが出来ます。
出先の書店で簡単に蔵書の有無や購入希望の有無を調べることができます。
(現在使っているiPod touchにはデータベースソフトが入っているのですが、表形式でみれない、抽出やソートが遅いと言う欠点があります。本の有無を調べるのに1分以上かかるのでは、気軽には使えないですよね)
ただ、FileMaker Goには、体験版がないので、iOSアプリとしては高価な2,300円を支払って購入し今回の試用にあたります。まぁ、データベースの中には、パソコンとデータ共有の必要がなくiPod
touchないだけで使うため、FileMaker Proの試用期間中にフォームなどを作りこんでしまい、試用期間終了後も活用をしていきたいと思っているものもあるので、その分の投資ということで…
FileMaker Goは、FileMaker Prooのデータベースファイルを変換なしに使用でき(と言うことは、iPod touchでデータ入力等をした後、そのままパソコン上で引き続き使うことができる)、作成したフォームやボタン・スクリプト、表をほとんどそのまま使用することができます。
メールやiTunesを経由することで、パソコンとiPod touch間でファイルを使いまわすことができます。
ただし、iPod touchでは、パソコン上で使用していたフォームをほぼそのまま使用することはできるのですが、文字の大きさやボタンの大きさなどを考えると、専用の画面を作ったほうが見やすく使いやすいようです。
ここしばらくは、データベースの移植を進めながら、iPod touch用の画面設計も楽しんでみようかと思います。