Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5
約1年ぶりに新規のレンズを購入しました。今まで所有のレンズとは焦点距離のかぶらないものを選択しました。
前回は、SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DG を購入して、旅行等の持ち運ぶ機材を減らしたいときへの対応としました。が、余裕があるとついつい使い勝手や画質の良い今までのレンズも持ち出してしまいますが・・・(笑)
さて、今回購入のCanon EF-S 10-22mm F3.5-4.5 ですが、10-22mm(35mm判換算で16〜35mm)の超広角域をカバーするレンズです。
ほぼ衝動買いに近い状態で、10月30日の夜にAmazonの購入ボタンを押してしまいました。旅先での風景や建物を撮影する時には、昔から28mm以下の広角系レンズを欲しかったので、お財布には優しくはないのですが、衝動買いに後悔はありません。
Canonのデジタルカメラをお使いの方であれば、EFマウントとEF-Sマウントの2種類の規格があることをご存知でしょう。Canon EF-S 10-22mm F3.5-4.5は、型番を見て分かるとおり、「EF-Sマウント」のレンズです。このマウントのレンズは、APS-Cサイズの受光素子を使用したDiのが、現実的ということになります。レンズ構成を一新するという手もありますが・・財布にはやさしくありませんし、薄型テレビ、BD・HDDレコーダー、AVアンプと徐々に更新していきたいものも目白押しですし・・・無理でしょう)
首都大学東京 南大沢キャンパス 光の塔
さて、 Canon EF-S 1 F3.5-4.5を使ってみての感想ですが、その撮影範囲の広さには驚きがあります。
普通に風景を縦位置で10mm側で撮影すると、「光の塔」のように青空をいっぱいに取り込んだ写真となります。
もう少し人物をうまく整理すればパンフレットの表紙や、ポスターに使えるような写真となります。
その中の人物を良く見ると、下部の左右の人物は、超広角レンズ特有の遠近感の誇張によりゆがんだ形での写真となっています。このような形で写真が撮れてしまうので、一般的には人物を含んだ写真には、超広角レンズはあまり使用されません。顔やスタイルが歪んでしまいますからね。下からあおってモデルさんの顔を中央において、足を長めに見せる構図での撮影くらいにしか使われないのではないでしょうか・・・
この遠近感の誇張は、撮影の仕方によってより強調することも、目立たせないようにすることも出来るらしいのですが、超広角レンズについての勉強がまだまだ不足しているために、うまい作例を撮ることが出来ませんでした。
今後、数をこなしながら、試行錯誤を繰り返してがんばってみたいと思っています。
首都大学東京 南大沢キャンパスにて
広角レンズは、とにかく移る範囲が広いので、気をつけて撮影を行わないと、自分の足を写したりと、フレーム内に余分なものを写しこんでしまいます。
また、人間の目は不安定なものはすぐに見つけてしまいますので、遠近感の誇張により建物などが歪んで移っていたとしても、水平方向の傾きや、垂直が出ていないことには気がついてしまいます。
フレーミング中には十分に注意を払ったつもりでも、後で見ると「あれっ」と思うものがあったりします。
広角レンズでは被写体が多くの場合歪んで写ることが多いので、後での修正は効かないことがあります。
標準や望遠系であれば、画像を回転させて補正することも可能ですが、広角系ではよく注意をする必要があります。