先日、シグマの18-200mm F3.5-6.3 DGを購入しました。
このレンズは、焦点距離を見ればわかるとおり、11.1倍の高倍率ズームレンズです。
一般的な撮影では、必要十分な範囲をカバーしています。これさえあればレンズ交換の必要性は大幅に少なくなるといえるものです。
ある意味レンズ交換の出来る一眼レフカメラシステムに挑戦するようなコンセプトを持ったレンズですが、用途用途に合わせて最適なレンズを選べる一眼レフらしいレンズともいえるものでもあります。
さて、このレンズのわたしが考えるメリットとデメリットを実際の作例を見ながら説明していきたいと思います。
《メリット1》
外観の写真を見ていただくと分かりますが、コンパクトです。
望遠の200mm側は焦点距離の都合で当然短くはなりませんが、広角側・収納・運搬時には約82mmと小さく、邪魔になりませんし、重さも約410gと軽量です。
キヤノンの70-200mm F4L USMと比べるとその差がよく分かります。
今まではこの焦点距離をカバーするために、17-85mmと70-200mmの2本で470+705=1170gを持ち歩いていました。
荷物を減らしたいときには、このコンパクトさ、軽量さは大きな魅力です。
《メリット2》
18-200mmという高倍率。
シグマのDGレンズは、APS-CサイズのCCDを採用したデジタル一眼レフ用です。
わたしが使用しているEOS 20Dで使用した場合には、焦点距離は1.6倍になりますので、35mmフィルム使用機(フルサイズCCD)換算では、28.8-360mmに相当します。
作例を見ても分かるとおり、大きな画角の変化を利用できます。画角は69.3°〜7.1°。
※同じ場所で撮影したものではありません。
《デメリット1》
AFが遅い。
普段使用しているレンズは、USM (レンズ内超音波モーター)採用のものなので、AFの速度や反応速度には不満が残ります。レンズ系が重いせいでしょうか?
とは言うものの、私はこのレンズでは高速に移動する被写体はあまり撮影しない予定なので、実用上の不便はあまりないはずです。
《デメリット2》
MF(マニュアルフォーカス)がしずらいことは、大きなデメリットです。
AF(オートフォーカス)しか利用しないのであれば、デメリットにはなりませんが、私自身はMFの力メラから写真を始めたこともあり結構
MF も利用します。特に三脚を利用する時にはMFの方がピント合わせは楽です。
具体的には、ピントリングの位置が悪いことと、リングの回転量が少なくピントの細かな調整がしづらいこと。
また、純正のレンズとは違い、フルタイムMFを利用する事も出来ません。小さなAF/MF切り替えスイッチが、レンズのボディーよりにあり、ズームの焦点距離によっては、ズームロックスイッチが近くにくるので、手探りでは操作しづらいのです。
カメラボディーの問題でもあるのですが、ピントの山が分かりづらいことも、MFには不利です。
《デメリット3》
鏡胴がすぐに伸びる。
Lockがついており、Lockすれば良いだけの話なのですが、今までここまで軽いレンズを使ったことがなかったので少し気になります。
下向きに撮影していると、だんだんとズーミングされていきますので、しっかりとしたフォールドが必要です。