今回は、ゴールデンウィークをあえて避けて出かけた、温泉旅行記です。
仕事の疲れやストレスがたまってきた我が家は、今年の「我が家の旅行計画」にない温泉旅行を突如企画・実行しました。
7年前に宿泊して良い想い出のある宿が、JRの交通費込みリーズナブルなものに収まるという良いプランがJR東日本の「びゅう」にあったからなのですが・・・
第一希望であったプランは、行こうかどうしようかと迷っているうちに、満室で手配できなくなっていたというおまけ話もあります・・・
土曜日の朝に新宿駅から「スーパービュー踊り子」号に乗車をして、251系のハイデッカーの車内から沿線の風景を堪能しつつ、伊豆半島へ。
目的地は「伊豆稲取」ではありますが、12時前には伊豆急線内に入っていますし、今回のプランでは、伊東から先の伊豆急線内目的駅までは乗り降り自由という乗車券が付いてきています。
その特典を利用して、また、宿泊先の宿のチェックイン可能時間までの調整の意味も込めて、伊豆熱川駅近くの「熱川バナナワニ園」を見学しました。
正直余り期待はしないで言ったのですが、というか、下調べが充分ではなかったせいなのですが、意外に広い園内、充分以上に時間をかけて見ることができました。
ワニ園そのものは、たいした広さはないものでしたが、至近距離から見るワニたちの数々。迫力がありました。
現世種に近いワニは、恐竜たちが闊歩していた白亜紀には出現していたという、意外と由緒正しい生き物なのだという事などが、園内の説明で理解することができます。(熱川バナナワニ園・ワニ概説)
さて、ワニ園を見た後には、無料送迎バスで分園まで行ってみることをお勧めします。
歩いていくことも可能ですが、急な上り坂と歩道のない道となりますので、バスで行きましょう。
分園は、レッサーパンダやフラミンゴ、カメ、ワニや、バナナを始めとする熱帯植物の数々を楽しむことができます。
レッサーパンダは、思った以上に数多くいます。
そして、可愛いです。女性陣の黄色い声が園内に響きます。
かわいらしい動物はどんな姿、しぐさでも可愛いものです。
「熱川バナナワニ園」は、3つの園に分かれており、今回最後に訪れたのが駅に一番近い「植物園」です。
8つの大きな温室で構成され、ハイビスカスや洋ラン、オオオニバス、スイレン、食虫植物、マナティ、オオサンショウウオなどを見ることができます。
今回の旅行は、仕事のストレス解消、体の疲れをとりたいという目的があるので、早々に宿にチェックインします。
今回の宿は、7年前にも一度宿泊をした「いなとり荘」です。
前回の宿泊から2年後、今から5年前にリニューアルをしたようで、「湯っくら」という温泉専用棟ができていたり、ロビーや客室の雰囲気が明るいものになっていました。
もっとも、前回は雨の中のチェックインでしたのでより暗い印象があるのかもしれませんが。
今回は5月ということでロビーには五月人形が飾られていまし。稲取温泉では今年から「つるし端午の福まつり」というものを行っています。それにちなんでということなのでしょう、ロビーの五月人形の周りにもつるし端午が飾られていました。
3月の「つるし雛」は、最近はTVなどにも良く取り上げられていて有名になりましたが、「つるし○○」は女の子の祭りだけはなく、男の子祭りもということのようです。
チェックインした時に、「7年前にも宿泊されていますね」と声をかけられました。
一度宿泊したことを覚えていてもらえるというのは、うれしいもので、つい顔がほころんでしまいます。
何回宿泊しても、そんなことを言ってもらえない宿もありますが・・・、7年前に1回だけの宿泊であったにもかかわらず、きちんと声をかけて下さるというのは、非常に気分が良いものです。
この後、客室係の方や、レストランの方、そして女将にも、お話を頂き、通り一遍ではないサービスには改めて感心をしました。
宿泊記録そのものは、コンピュータで簡単にできますし、記録している宿は多いのでしょうが、それを実際のサービスに反映させていくのは難しいものですから(^^;
『温泉』
この宿の温泉は、温度が高いので、基本的には加水、循環利用とされていました。泉質は、「弱塩泉」で体を温める効果があり、入浴後の保温効果も高く、湯冷めもしにくいという特徴があります。
前出の温泉専用棟「湯っくら」は、4・5Fが男性用、6・7Fが女性用のそれぞれメゾネットがたという面白い温泉施設になっています。詳しくはいなとり荘・湯っくらを見ていただくか、実際に行って体験してみてください。
前面に大きなガラス窓があり、天気がよければ、湯船から伊豆七島を眺めることができます。
今回も残念なことに眺めることはできませんでしたが・・・
そして、本館の7階にも大浴場があり、広々ゆったりした気分で温泉と眺望を楽しみ事ができました。私自身の好みとしては、こちらの大浴場のほうが好きでした。
夕方の湯上がりには、お茶とお菓子のサービスが、朝には金目の味噌汁のサービスが、今も行われています。
湯上がりのちょっと疲れた体には、いすに座ってのちょっと一口が非常に良いようです。(お土産屋さんで、このとき口にしたお菓子をつい買ってしまいましたが・・・)
いなとり荘の楽しみの一つに、食事があります。
最近はどこの宿も、食事には気を配るようで、外れたことはほとんどないのですが、特にいなとり荘は地の魚を使った新鮮な料理が提供され、堪能することが出来ます。
今回のプランでは、定番のお造りのほかに、一人一種類の魚を選び、お造りに追加されるということになっていました。白身の魚が好みであれば、さらに追加できるというわけです。
また、メイン料理も、(チェックイン後)客室に案内された際に、季節替わりの4種類(伊勢海老や和牛、フカヒレ)から一人一種類選ぶことが出来ました。
そして、7年前に娘が美味しいといって、結構な量を食べ驚いた稲取名物の「金目鯛の煮付け」です。写真の通り、昔よりは上品な感じになったようですが、とても身が柔らかく今回も美味しく食べられました。
温泉滞在中は、とにかくのんびりゆっくりを心がけ、翌日も11時前後のチェックアウト。観光もせずに早めの電車で身体を疲れさせぬようにして、帰京。
4月に人事異動があって以来のストレスは、綺麗になくすことができた、温泉旅行でした。