昨年の「映画視聴環境」構築の仕上げとして、5.1chサラウンド環境の導入を行いました。
プロジェクターなどを導入していながらで、今更という感じもするのですが、4ch分のスピーカーのみで今までは映画を鑑賞していたのでした。
設置場所の確保問題等があり、スピーカーについては後回しにしてきたのです。
しかし、プロジェクター&スクリーンを導入して、大画面で映画を見るようになると、音源の移動感や、低音域の不足。なにより、センタースピーカーの不在によるセリフの明瞭感の不足がとても気になるようになってきました。
購入を後回しにしてきたとはいえ、数年にわたって、さまざまなメーカー・機種のカタログとにらめっこを繰り返しており、そろそろ何とかしないとという気に、とうとうなりました。
かみさんもいつかは買ってくると、諦めていたらしく、「購入許可」も簡単に降りました(^^;
設置場所の問題・音・価格の3つのバランスを考えて、今回、選択したスピーカーは、BOSE社製
「AM-10III」となりました。
スピーカーの選択に際しては、「音」を一番に優先としたいところですが、我が家では、設置場所・方法、価格に関しても、おろそかにすることは出来ません。
スクリーンの設置の回をお読みならば、お分かりのとおり、リビングの設置予定場所にまったく余裕がありません。スクリーン脇の壁に取り付け設置できることが絶対の条件になります。
さて、今回選定したBOSEの「AM-10」は、2006年9月に代替わりして「III」から「IV」になりました。
違いはというと、センタースピーカーが、縦長のキューブスピーカーから、横長のものになったくらい。薄型テレビの画面下に置きやすくなったことぐらいのようです。
ということなので、金額的な面から旧機種となる「AM-10III」に決定。
最初は筐体色が「ホワイト」のモデルをと思っていましたが、在庫の関係と「ウーファーが白い箱では、我が家では目立つのでは?」という意見に押されて、「ブラック」モデルを選択しました。
筐体色に関しては、「ブラック」で正解だったようです。部屋の隅においてあるので、「ホワイト」だと存在感を主張しすぎるようです。設置した状態の写真を見ると、大きさとしては、ウーファーーのほうが大きさは大きいのですが、加湿器(ホワイト)のほうが目立っています。
設置の状況については、写真と図をご覧ください。フロントの左右のスピーカーを窓の両側(ということは、スクリーンの両側)に、ウーファーが向かって右下に、センタースピーカーはテーブルスタンドに取り付けて、スクリーン下へ。
リアのサラウンドスピーカーは、当面、プロジェクターとともにキッチンとの境の棚へ設置。
AVアンプのスピーカー数と距離設定をして、TEST TONE(ホワイトノイズ)で確認。一つ一つのスピーカを鳴らす状況ではOK。
次にTEST TONEと視聴するソフトの「音」を聞きながら、スピーカーの角度を調整。そして、距離設定を微調整。(うちのAVアンプでは、1フィート単位です)
AM-10のスピーカーは2分割されており、間接音を積極的に使えるので、うまく音かつながるように設定するのには、時間がかかります。うまく調整をすると実際の部屋以上の広がりを感じることが出来ます…(目指した仮想音場)
センタースピーカは、やはり、フロントスピーカーに出来る限り高さをあわせることが重要です。(この点については、将来的にスマートに改善したいのですが、当面は、花台に仮置きすることで高さを稼ぎます。)
実際に運用を始めてみると、重低音部のみが浮き上がることが多いので、ウーファーが強すぎると判断し、効果を絞り気味にしています。
AM-10のウーファーとサテライトスピーカーのクロスオーバー周波数は80Hzのようです。
ピアノ 27.5Hz,チェロ 65Hz、ギター(E) 82.5Hz、バス(男声)82.5Hzが 最低音(の周波数)のようですから、AM-10のクロスオーバー周波数(80Hz)では、少々引っかかってしまうようです。ピアノやギター曲が自然に聞こえるように(音が浮かないように)ウーファーを調整してやると、昔の映画のBGMが自然に聞こえます。
AM-10は、サテライトスピーカーにフルレンジスピーカを採用しているので、人声の周波数(90〜3500Hz)を1つでカバーしているので、中音域のつながりが良いといわれますが、高音域の繊細さは少ないようなのです・・・
フロントのL・Rのスピーカーは、前述のとおり、壁に取り付けています。BOSEの壁付けブラケット(WBX-10/2)を使用しています。
これは取り付け場所の壁が「石膏ボード」であるために、釘・ねじが効かないためのに、このブラケットを選択しました。
購入前にリサーチした時には、取り付けた状態の写真が意外に見つからなかったので、掲載しておきます。
取り付け状況が良く分かるように斜め横から撮影しているので、ブラケットやケーブルが目立ちますが、実際にはスピーカーに隠れてしまってまったく見えません。
ピン4本による固定ですが、意外にしっかりとしています。
<仕様>
振り角度 水平:0°~-30°
垂直:0°~-36°
付属品 固定ピン×4
ワッシャー×2
固定ピンストッパー×2