惑星パーンに地球からの植民者が入植して千五百年--周期的に襲ってくる、空からの進入生物、糸胞を竜と竜騎士がが迎え撃つという社会体制も固まり、人々は繁栄の一途をたどっていた。ルアサ城砦の早駆け獣のレースで、出走していた早駆け獣が突然、倒れて死亡する事件が発生! しかも、それはほんの皮切りだった。
獣のみならず人間までもが、この原因不明の疫病にかかり、つぎつぎと命を落としはじめたのだ…
空に糸胞があるかぎり、竜騎士は飛んで、糸胞を殲滅しなければならない−しかし、惑星パーンの安寧をあずかる竜騎士のあいだにすら疫病は蔓延してしまった。療法師ノ長キャピアムが苦心のすえ開発したワクチンも、パーンのあらゆる地点へ瞬時にして運び、人びとに集団接種しなければ効果がない。フォート大巌洞の洞母にして女王竜オルリスの騨士モレタはこのワクチン配付のため、危険きわまる時ノ跳躍に挑むのだった
作 成 者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp | 最終更新日:2001.09.10 16:00:55 |
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