恒星ルクバトの第三惑星パーン---緑ゆたかなこの星に、地球から三隻の植民船が飛来した。FSP（生命既存惑星連邦）の法にのっとり、この星に理想の植民地を建設するのが目的だ。ヨコハマ号の船長ポール・ベンデンの指揮のもと、植民者たちは科学技術に頼らない牧歌的な生活を営んでゆく。
地球から輸送してきた植物や家畜もパーンの自然環境に適応し、植民生活は順調そのものだった。だがそんな時、思わぬ災厄が…!?
最初はたんなる黒い雲のように見えた。
だが、近づいてくると、その雲からシューシューと音をたてて降ってきたのは、雨ではなかった。一見雨のような銀色の糸は、触れるものすべてを貪り尽す恐ろしい微生物だったのだ! 科学技術を捨て去り、牧歌的な生活を営んでいた植民者たちは、この思いがけない災厄で恐慌状態に陥った。手持ちの高速飛行ソリを使った撃退方法も、その場しのぎのものでしかない。”糸”を撃退するためには、なんらかの生物を遺伝子改造することが急務の課題となった…惑星パーンの黎明期を描く、シリーズ番外篇登場!
| 作 成 者：高橋 秀雄 ｈｄ５ｈ−ｔｋｈｓ ＠ ａｓａｈｉ−ｎｅｔ．ｏｒ．ｊｐ | 最終更新日：2001.09.10 16:00:55 |
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