徒然なるままに 06年05月05日

TH-AE900 を買いました

投影の様子 今回の「物欲日記」は、「ホームシアターを作ろう!」というお話です。

 ずっと以前から「ホームシアター」に興味がありました。
 大きな画面と映画館のような音響で、映画や自然ドキュメンタリー、クラシック音楽番組などを楽しめれば、世界に浸れる・・・
 とはいうものの、大画面や 5.1ch のサラウンドは、なかなか気軽に導入できるものではありません。広い家に住んでいるわけでもなければ、稼ぎも多寡が知れています。

 「大画面TV」 や「プロジェクター」は高価でしたし、第一、スクリーンの置き場(設置場所)がありませんでした。5.1ch サラウンドも、6本ものスピーカーをうまく配置しなければ、効果が半減してしまいます。
 いろいろとよく考えて、購入・配置する必要があります。
 日常生活の邪魔になるような配置はできませんし、狭いマンション住まいですから、シアタールームに一部屋を確保するというわけにもいかず、「ホームシアター」はいつか実現したい「夢」として、取っておかれました。

 そんな思いがどこかにありましたので、オーディオ機器更新の時には、将来は 5.1ch サラウンド環境が導入できるようにと考え、AVセンターには ONKYODR-2000 を購入していました。
 DVDプレイヤ、セレクタ、ラジオチューナ、アンプ(ステレオ 2系統、5.1chサラウンド、バーチャルリアDSP(2本のスピーカーでもバーチャル5chサラウンド))と、機能満載な機種で、ONKYOらしい艶のある華やかな音を聞かせてくれるものです。

 このDR-2000 と、SONYKV-29DS55(4:3の29型TV) とを組み合わせて「簡易ホームシアター」で楽しむこと7年余り、近年、液晶やプラズマTVといった薄型で大画面TVが普及していくのを傍で見て、また、DVDで映画を楽しんでいて、さすがにそろそろ、プロジェクターが欲しいなぁと考えるにいたりました。というか、我慢ができなくなりました(^^;

閑話休題

 ここで、液晶やプラズマTVといった大画面TVを買わないのは、ニュースや情報番組、バラエティーまで大きな画面で見る必要はないというか、見たくないという、私とかみさんの一致した意見があるからです。
 2011年の地上波アナログ放送終了時には、現行の29型TVよりも画面サイズは小さいものを買うんじゃないかなぁ・・・

 さて、本題のプロジェクターです。
 当初は、SANYO LP-Z1 を考えていましたが、解像感や色の好み、将来性などから、SANYO LP-Z4 か、Panasonic TH-AE900 かということになりました。

 将来性という点では、LP-Z1 は「HDMI入力端子」がないというのが問題になります。
(次世代DVDでは、HDMI端子がないとハイビジョン画質では見れないというソフトが販売される可能性があります。)
 
 LP-Z4TH-AE900 は、EPSON EMP-TW600 と同様に、EPSON製 0.7型 1024*720ドットのD5パネルというものを使用しており、基本的な性能には余り差がありません。
 色の好みや、投影可能範囲を主な比較条件として考えます。
 ここで、EMP-TW600が、私的には落選です。赤に絡んだ発色がどうも好みに合いませんでした。1600ANSIルーメンの明るさがあり、薄明かりの部屋でも使えるのは魅力ですが。
 残ったLP-Z4TH-AE900 かとなると、画面の解像感や色のメリハリでは、 LP-Z4 が一番です。TH-AE900 は比較的大人し目のしっとりとした発色をしています。
TH-AE900は、「スムース・スクリーン機能」により、液晶プロジェクター特有の「画素間の黒い格子線」が目立たないというのが、一番の特徴となります。
 私的にはこの機能の搭載が、選定の決め手となりましたが、他機種よりは、レンズシフトの範囲が狭い点に注意が必要です。

(ウェイト)
主な比較条件
LP-Z1 LP-Z4 TH-AE900 EMP-TW600 (重み)
実売価格 99,800 198,000 188,000 198,000 1
色の好み × 2
解像感 1
スムース・スクリーン - - - 2
パネル解像度 964*544 1280*720 1280*720 1280*720 1
光学ズーム 1.2倍 2倍 2倍 1.5倍 1
100インチ投影距離(近) 3.0m 3.0m 3.1m 3.0m 1
100インチ投影距離(遠) 4.0m 6.1m 6.2m 4.5m 1
レンズシフト(左右) ±50% ±50% ±25% ±50% 2
レンズシフト(上下) ±100% ±100% ±65% ±100% 2
光源(ANSIルーメン) 700 1000 1100 1600 2
公称コントラスト 800:1 7000:1 5500:1 5000:1 1
コントラスト(実) 800:1 750:1 750:1 750:1 1
入力(HDMI) - 1 1 1 2
入力(D4) - 1 1 1 2
入力(コンポーネント) 1 1 1 1 1
備考     学習リモコン  

 続いては、スクリーンです。
 我が家では、天井や壁にスクリーンを固定するのは難しいので、「床置き式」を選択しました。三脚を立てて掛けるとか、壁掛けにするという選択肢もありますが、使わないでいるときの見栄えが良くないので、却下となりました。
 すると、キクチ科学研究所の「Stylist」が第一の選択肢となります。というか、見栄えに拘るとほぼ選択肢はありません。
 「Stylist」は、ケースの色を4色から選択できます。私は「コバルトブルー」を選択しましたが、「イタリアンレッド」も惹かれました。鮮やかな色で我が家の雰囲気にはあいそうもなくやめましたが・・・。

 スクリーンサイズは、16:9で、80インチ(対角:2m)を選択しました。(ケースはほぼ 2m)
 当初は、100インチを目指しましたが、収納時のケースの長さが2.5mにもなるので、家具との兼ね合いで、目的の場所には設置できません。実売価格でも10万円を超えるようになります・・・妥協せざるおえませんでした。

 次に、スクリーンの素材の選択です。
 価格的に妥協をしなければ、ビーズスクリーンも選べたのですが、TH-AE900 の1100ANSIルーメンの明るさと投影距離の短さを勘案して、マットスクリーンとしました。
 観賞場所が、真っ暗な専用シアタールームではないので、マットスクリーンでは周りの光(壁からの反射など)に影響されやすく、黒が浮いてくるので、少しでも黒浮きを緩和するためにと、スクリーンの色は「グレー」のものを選択しました。
 まだ納品されていませんので、どの程度の効果があるのかが楽しみです。

 スクリーンも拘りだすと、奥の深い世界のようです・・・

【解説】

 ビーズスクリーン
  スクリーンにガラスビーズを塗布したもので、外光などはあまり拾いませんが、斜めからでは、明るさに偏りが出ます。
  プロジェクターの明るさが暗かったときには、こちらのスクリーンが好まれました。鮮明な映像を楽しめます。
 
 マットスクリーン
  一般的なスクリーンで、比較的斜めからでも明るさの偏りがなく見ることが出来ます。
  しかし、外光や、スクリーンの光が壁に映ったものも、よく拾います。

【DR-2000の主な仕様】

映像入力 : S端子2系統/コンポジット2系統
映像出力 : コンポーネント1系統、S端子2系統、コンポジット2系統
水平解像度 : 約500本
音声入力 : 光デジタル2系統、アナログ4系統
音声出力 : 光デジタル1系統、アナログ2系統
      サブウーファープリ出力1系統、スピーカー出力端子5ch、ヘッドホン1系統
定格出力 : 30W×5(6Ω・1kHz・0.6%THD):
実用最大出力: 40W×5 (6Ω・EIAJ)
FM実用感度 : 1.0μV(11.2dBf、MONO)、2.0μV(17.2dBf、STEREO)
消費電力 : 115W
外形寸法(幅×奥行き×高さ) : 435×421×108mm
質量 : 9.1kg

参考URL:http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20010427/onkyo.htm

TH-AE900 の主な仕様】
投写方式 :  透過型液晶パネル3枚、1レンズ、3原色方式
表示デバイス  : 0.7型(アスペクト比16:9)、約276万画素
レンズ  : マニュアル光学ズーム(1〜2.0倍)
       フォーカスレンズF1.9〜3.1、f21.7mm〜43.1mm
カラー方式 :  7方式(NTSC/NTSC4.43/PAL/PAL-M/PAL-N/PAL60/SECAM)
入力対応信号 :  水平走査周波数:30〜70kHz、垂直走査周波数:50〜87Hz、
       YPbPr:525i(480i)、525p(480p)、625i(576i)、625p(576p)、750p(720p)、1125i(1080i)
光出力 :  1100ルーメン(ダイナミックアイリスON時)
コントラスト :  5500:1(ダイナミックアイリスON時)
本体寸法 :  幅×高さ×奥行(cm) 幅33.5cm×高さ9.5cm×奥行き27.0cm(突起部除く)
質量(約) :  3.6kg
消費電力 :  180W(リモコンスタンバイ時約0.08W。ただし、ファン停止時)
ファン音 :  25dB(エコノミーモード時)
映像端子 : ビデオ入力端子:(RCApin)×1系統、Sビデオ入力端子:(DIN 4pin)×1系統、
       RGB入力端子:(ミニD-sub15pin)×1系統、YPbPr入力端子:(RCApin×3)×1系統、
       D4入力端子:1系統、HDMI入力端子:(HDMI19pin)×1系統、シリアル端子(RS232C準拠):(8pin DIN)×1系統

 冒頭の写真は、リビングの壁に50インチ程度の大きさでテスト投影したときのものです。

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最終更新日:2006/05/07 22:00:00作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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