メモリやハードディスク、マザーボードまでを壊した電源ユニットのトラブルを乗り越えて、2年3ヶ月に渡り使用してきた「CPU」を交換しました。
別に今度はCPUが壊れたわけではありませんし、今まで使っていた 「Intel
Pentium4 1.8AGHz(Northwood)」でも、日常の使用に差支えがあったわけではないのですが、本当に趣味で交換をしました。
自分の中での理由付けでは、マザーボードも交換され「Hyper-Threading Technology」「Prescott」や「Extreme
Edition」にも対応できるものになっているのに、販売されているCPUは「Socket
478」から「Socket 754」に世代交代が進んでいる。タイミングを逃すと、換装しやすいCPUを購入できなくなる・・・というものでした。
確かに、「Prescott」コアのものであれば案外売ってはいるものの、発熱量の少ない「Northwood」コアのものは、既に品薄状態。大体が値段も上がってきている。
たまたま、「Intel Pentium4 3.0GHz(Northwood)」の出物を見つけたので、今回、思わず衝動買いをしてしまいました。
CPUの換装作業ですが、ケーブルをはずして、ケースを開けて、古いCPUクーラーとCPUをはずす。
そしてケース内のほこりをあわせて掃除をして、慎重に新しいCPUとCPUクーラーを取り付け。
最低限のケーブルを接続して、BIOS設定の確認とWindowsXPの起動を試す。
ここまで約15分。
まったく支障なく、CPUを認識し、「HT」も有効になっている。
事前に調べた範囲では、WindowsXPを再インストール、最低限、修復インストールをしなければならないとの情報がほとんどだったのだが…
さて、その効果のほどはというと、1.8GHzから3.0GHzにUpした分だけ出ているというのが結果である。
「1.66」倍。
この数字を大きいと見るか、小さいと見るかは人によってさまざまだと思うが、WindowsXPの日常の動作はかなりきびきびしたものとなった。
バックグラウンドで動作している「ウイルス対策ソフト Norton AntiVirus」による速度低下の影響も目立たなくなり、CPUパワーを使う「山岳展望解析、3D風景・景観CG作成ソフト
カシミール3D」等も快適に動作します。
参考に「Super π」実行中のCPU負荷状況を、CPU換装前後の比較を掲載いたします。
換装前 | 換装後 |
CPU温度: 42℃(実行前) 57℃(実行後) |
CPU温度: 34℃(実行前) 48℃(実行後) |
Case温度: 33℃(実行前) 38℃(実行後) |
Case温度: 35℃(実行前) 47℃(実行後) |
●温度変化について
CPU換装時に、「シルバーグリス」を使用したせいだと思うのですが、「Super
π」実行後もCPU温度はそれほど上がらず、CPUクーラーのファンも1100rpm程度で推移しました。
ケース内温度は逆で、「Super π」実行後、12℃も温度が上昇してしまいました。しかし、電源ユニットの排気ファンもこの辺で回転数が上がり、温度は47℃でほぼ均衡しました。
(参考)室内温度は、21℃でした。
●騒音について
今回のCPU換装で一番心配したのが、CPUの発熱によるファンの風きり音の増加でした。
しかし、先ほども述べたように、CPUクーラーのファンも1100rpm程度で、かえって静かになったくらいです。
また、「シルバーグリス」を使用したので、CPUの放熱効率もかなり改善しています。
発熱量の大きい、「Prescott」では、もっとCPUもCaseも温度が上昇し、ファンの音もううるさくなるのではと思います。
夏になっての温度の様子を追記します。
アイドル時のCPU温度は40℃。Case温度は45℃。CPUクーラーのファンは1600rpm程度。
いろいろなサイトなどの情報を見てもCPU温度は低いほうに収まっているようです。
ただし、PCIスロット部にシロッコファンを追加してケース内の廃熱をはかっています。電源ユニットの騒音軽減のための対策です。(電源ユニットのファンは温度に応じて回転速度を上げるため、春先以降うるさかったので…)
ケースの廃熱をもう少し考えるべきなのかもしれません。