徒然なるままに 02年08月09日
実は最近新しいデジタルカメラを最近手に入れました。
富士写真フィルムの「FinePix S602」が私の3代目のデジタルカメラとしていま手元にあります。
詳しいスペックなどはこちら(FinePix.com)を見ていただくとして、ほぼ1ヶ月間使ってみての私なりに感じたことを書いてみようと思います。
- 持ち心地
本体のグリップ感・持ち心地はまずまずです。
FinePix S602は、マイクロドライブやスマートメディア・スロット、単三電池4本をすべてグリップ部分に収納しているので、この部分がやや大振り(奥行きがある)に仕上がっている。手の小さい人は、持て余すかもしれないですね。
しかし、グリップがしっかりしているので、きちんとカメラをホールドすることがし易く、光学6倍ズーム(35-210mm)を利用していても、手ブレを防ぎやすく、小型のカメラに多い「落とすんじゃないか」みたいな不安は感じない。
元々、銀塩写真のカメラに、キヤノンのEOSを使用していたので、グリップがしっかりとあった方が私には使い良いのですが・・・、MFカメラやNikonのAFカメラから来た人には、違和感たっぷりなんだと思います。
- 大きさと重さ
さすがに光学6倍ズーム機だけあって「幅121mm×高さ81.5mm×奥行き97mm(突起部含まず)」とデジタルカメラにしてはかなり大振りです。有効画素数310万画素、記録画素数603万画素のマニア向けの機種ですから、銀塩の一眼レフに近いほうがいいのでしょう。
重さは、大きさの割には、600gと軽量なので、長時間持っていても疲れない様な気がします。これは、本体にプラスチックを多用しているからでしょう。
(ちなみに、EOSは常用しているレンズをつけた状態で1kgを軽く越えます。)
さて、大きさですが注意すべき点が一つ、FinePix.comなどのサイトに掲載されている写真はその多くが、電源が切られた状態もので、レンズが繰り出され実際に撮影できる状態ではありません。(と思ったら、撮影状態を掲載しているサイトも意外に見つかりました(^^; )
実際の撮影時には、光学ズームの状態にかかわらず、この写真のような感じになります。
これにはちょっとだまされましたというか、広角域では、レンズは引っ込んでいて、望遠域で長くなると思っていたので、実際に触って「あれっ」と思った点です。
- 外装
ブラックとダークグレーの組み合わせで、カメラらしい色合いです。
シルバーを採用しているカメラもありますが、わたしてとしては10万円近いカメラでシルバーのものは買いたくないなぁという気持ちがあります。
この辺は人の好き好きなんでしょうが、「ブラックとダークグレーのカラーリングは高級感」があっていいと思います。
- AF・ピント合わせ
いろいろなデジタルカメラの評価サイトでも『「ピピッ」とすばやくピントが合う』というような評価やコメントが多かったのですが、10年以上前のEOSの初代 650よりもピンと合わせは遅いです(;_;)
ただし同クラスのデジタルカメラに比べるとずいぶんと早いようです。
この辺は、慣れなんだと思いますが、ついつい、EOSと同じ感覚で使ってしまうので、ちょっと、戸惑う点です。
それと前機種の「FinePix 6900Z」よりは大幅に改善されたそうですが、合焦時の液晶の短時間のフリーズが、一番の困り者です。撮影のリズムを崩されてしまいます。
FinePix S602は、マニュアルでのピントあわせ(MF)も出来ますが、液晶でのピント合わせは、ピント山が分かりづらいので、三脚とかに固定したときくらいしか、私には使いこなせませんでした。マニュアルピントリングの動きが動かした量の割りにレンズに反映されないので、これも使いこなせない原因です。
このMFは、やっぱり三脚にしっかり固定して、マクロ撮影する時ようなんじゃないかと思います・・・
あと、便利な機能に「エリア選択AF」がある。フォーカスフレームを画面内の49カ所に移動することができるので、三脚にカメラを固定したマクロ撮影やズームテレ側での撮影では極めて重宝である。
- ISO感度
ISO160〜1600相当まで利用できます。
ISO1600では、1Mモード(1280×960ピクセル)に固定されてしまいますが、本当に明るく写真をとることが出来ます。ろうそくの明かりでの写真を撮りたいとか、花火をしている光景をとりたいとかのように、その場の雰囲気を残したいときにはいいかもしれません。
ノイズが多くなるのはしようがないですね。銀塩写真でもISO1600ではカラーバランスや粒状性はかなりひどいですからね・・・でも、通常は400くらいまでにしたほうがいいと思います。(ISO800でも1Mモードになります)
そうそう、ISO1600で使うときの大きな障害は、AFが暗いところでは、迷うことが多く、ピント合わせに時間がかかることですね。
- 電池の持ち
単三電池4本もしくはNi-HM(ニッケル水素)電池 4本を使用します。
マイクロドライブ・液晶ファインダー使用時で、180枚(カタログ値・単三)、Ni-HM電池で240枚となっています。
実際に使った感じでは、観光などでたまに立ち止まっては数枚撮り、2分のオートパワーオフで電源を切るという使い方で、半日(120枚くらいこのときは撮影・Ni-HM使用)もつといった感じです。
連続的に撮影すれば、カタログスペックが出ると思います
2セットあれば通常1日撮影できます。単三電池も使えるので入手が簡単というのも安心感です。
Ni-HM電池及び充電器は付いていないので、本体購入時にあわせて購入することをお勧めします。充電器と4本の電池付きで3,800円前後です。これにワンセットのNi-HM電池を買っておけば、通常困ることはないと思われます。
富士写真フィルムの純正品もしくは三洋電機の充電器ならば、4時間の急速充電が出来るのでお勧めです。
- 起動時間
電源スイッチを入れて約5秒で撮影可能です。
このカメラを購入以前に使っていたSANYO DSC-550のように爆速というわけにはいきませんが、じっくりと撮るカメラなので、十分かと思います。実際不便を感じたことは数回だけでした。
起動の際にレンズの繰り出しをするので、ちょっとうるさいのですが・・・起動時間よりは、こっちのほうが気になりました。
- 画質
さすがに有効画素数310万画素、記録画素数603万画素のデジタルカメラだけのことはあります。100万画素・200万画素機での画像とは空気感が違います。クリアな感じです。
FinePixはというかハニカムCCDは、独特のぼやけた感じというかのっぺりしたようなそれでいて、ノイジーな画像(砂絵のようなというとわかりやすいですかね) が嫌だったのですが、第三世代になって許容範囲に収まってきました。
色の再現性は、富士フィルムらしい感じ好みです。
画質・色の再現性は、好みの問題もあるので実際の画像をいくつか見てください。(後日掲載予定)
気になる点は「エッジの強調がきつ過ぎる」ところです。マクロ撮影をした結果を見るとあれっと思うことがあります。
603万画素を記録できますが、大伸ばし・A4以上の大きさへの印刷はほとんど考えていないので1M
Fineか 3M Fine での撮影ばかりです。(3M Fine でファイルサイズは1.2M(JPEG)ほどです)
私の主たる用途は、ホームページでの掲載とLサイズプリントなので、どちらでも、ほとんど問題はないのですが・・・
最終更新日:2002.08.12 12:54:31作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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