徒然なるままに 99年11月28日


パソコントラブル対応記

 友人Aのパソコンでほとんど買って以来、プリンタとスキャナーが使えないという状態となっていることを以前から聞いていた。
 別の友人Bの子どもの誕生祝を渡しに行き、その後、友人Bとともに、友人A宅を訪れて、使えるようにしようと言う話しになり、早速行くこととなった。
 最初の考えでは30分くらいで解決するさと思っていたが、運悪く泥沼にはまってしまったのであった・・・

システム構成


メーカー 型番
本体 NEC VALUSTAR VE35D/6
プリンタ FUJI XEROX JET WIND 300 C
スキャナ Micrtek SLIMSCAN C3

 「本体」プリンタポート
   ↓
「スキャナ」(デイジーチェイン可能)
   ↓
「プリンタ」

もともとのトラブル

 システムのプロパティーを確認すると、ドライバーとしては、プリンタ・スキャナ共に、きちんとインストールされている。
 この関連では注意も利用不能マークも出ていない。
 ケーブルは、この確認を行うにあたってきちんと接続したので、問題はない。

対応1

  1. ドライバーの競合を疑い、プリンタとスキャナのドライバーを削除する
  2. プリンタをまず使えるように、ドライバーをインストール
    無事に印刷することが出来るようになる。
    しかし、双方向通信が出来ない状態となっていますというメッセージが表示される。
  3. スキャナのドライバーをインストール
    スキャナは動作することを確認
  4. プリンタへの出力を試みるが印刷できない
    メモ帳からも印刷できないことを確認

 この状態では、作業を始める前とまったく同じ状態である。
 他に原因を求めることとする。
 スキャナーの説明書(4p.)を見るとEPP(or ECP)モードで使うようにと書いてある。

対応2

  1. BIOSを設定変更する
    メーカー製パソコンでは良く使われているPhoenix BIOSなのだが、日本語表記なのでちょっと戸惑う。
  2. 再起動
  3. システムのプロパティーから、不用と思われるデバイスを削除
    USBの複数あるデバイスを削除
    CD-ROMドライブが複数あったので両方削除

 この時点で「3」を実行しなければ泥沼には入り込むことはなかったのですが、後悔先に立たずでした。

対応2の影響

 WindowsのSAFE MODEで起動をすると、キーボードもマウスも利用できます。(Windows起動前も使えます)
 でも、SAFE MODEでは、ドライバーのインストールも出来ませんし、第一、ドライバーの入っているCD-ROMが利用できません。

 BIOSで「USBレガシー機能」の設定をいじってみますが状況は変わりません。
 Windowsが通常のモードであがってしまうと、せっかくBIOSレベルでUSBキーボードをサポートしていても無視されてしまいます。

 最悪の事態の場合本体を引き取り、バックアップを行って、再インストールかとまで考えました。

対応2の不手際の対応

 友人Aの近所の知り合いから、PS/2キーボードを借りることにしました。
 PS/2キーボードは接続するだけで無事使用することが出来、操作することが出来ました。
 WindowsへのLoginも出来るようになったので、Loginを行うと、USBデバイスの認識が行われ、USBキーボードがWindowsで利用できるようになりました。
 以後は、USBキーボードで作業が出来ます。
 ここまでの所要時間は2時間。予定を大幅に超過しています。

 PS/2キーボードを接続して、最低限行うべきであった操作は、WindowsのLogin Windowをキャンセルするために、ESCキーを押すことだけでした。
 なんと、USBは、LOGINしないとデバイスの認識をしてくれなかったのです。

 これで対応1が終わったときの状態になっています。

対応3

 これで、本題に戻れましたので、再び原因です。

  1. 改めてプリンタとスキャナのドライバードをインストールします
  2. うまく動きません
    付属のドキュメントを良く読みます。あまり情報はありませんが、どうも一部のパソコンでは、通信設定を「自動」ではうまく行かないとの記述があります。
  3. BIOS設定画面で通信設定を「双方向」に設定します
  4. これでプリンタとスキャナの両立が出来ました

 しかし、印刷をするとどうもカラーの画像なのにきれいな色で出力されない。
 インクが少ないようである。
 カートリッジをはずしてみようとプリンタの蓋を空けると、カートリッジが取り出せない
 どうやらカートリッジの交換の指示は、パソコン側からソフトウェアで行うようである。

 さらにここで問題発生。「双方向」通信対応にパソコンを設定しているのに、プリンタ・ドライバーは双方向通信が出来ない状態となっていますというメッセージをあいかわらず表示しています。
 おかげで、カートリッジ交換の指示が出来ません。

 BIOS設定の問題なのかとも思い、インクを交換するための手順書を作成して対応しようと思いましたが、試してみてもうまく行きません。
 プリンタに接続しているケーブルが、双方向通信対応ではないようだという推測が付いたところで、本日はタイムアップ。
 後日ケーブルを交換してみることとする。

 せっかくプリンタが利用できるようになったとはいえ、インクが交換できないので、安心して利用してもらうことが出来ないのが、残念でした。

最後に

 USBを利用したキーボードの扱いについて、不案内のまま適当な対応をしたのが間違いでした。
 しかし、WindowsのUSBのプラグ・アンド・プレイも出来が不出来で、LOGINしなければいけないという。これは不便。
 さらに、プリンタのカートリッジ交換。ソフトウェア側から指示をしなければ出来ないというのは、結構不便。

 ユーザーに親切な設計が、ひとたびトラブルが起こったときには、どう手を出していいのか分からなくなるという、いい例でした。


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最終更新日:1999.11.29 22:18:22 作成者:高橋 秀雄 hd5h−tkhs @ asahi−net.or.jp
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